アボサンinfo

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阿保美代さんとは?
アボサンとわたし
 
contents
単行本リスト
作品リスト
          1977〜
陽だまりの風景
ふるさとメルヘン(1)
お陽さま色の絵本
          1981〜
時計草だより
ふるさとメルヘン(2)
くずの葉だより
          1987〜
ルフラン
夏のてじな
          1993〜
森のメルヘン
そよかぜの木
二人でつくる基本〜
 
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いろいろ思索
作品レビュー
 
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いろいろ思索 〜阿保美代さんとその作品に〜   


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珠玉の作品と発見   


 私が「ぴあの」という作品を知ったのは、あるブログの紹介文からだった。 当初は、「え?そんな作品あったっけ?」といった程度で、 いろいろ単行本を読み探していたら、ああこれかと見つけた。 どうも、切なそうな話だなーとペラペラ読み流していて、全く思い入れはなかったのだ。

 しかしその感想を知った後で、よくよくじっくり読んでみると、これは心を締め付けるような佳品であった。 切ない言葉と、儚いタッチの絵。 ラストシーンで、読み手は、ある音を聴きつつ、哀しみを共有する。その余韻は後々まで残る。 雪だるまさんはこれを読んで一言、「アボマジックが利いている」と仰った。

 また別に、amazonの「ふるさとメルヘン2巻」の欄に、 「真夏に真綿の〜」に関して書かれたレビューが一件ある。 これは私に限らず、多くのファンにとっても印象深い作品だろうが、 しかしそれでも、これを読んで、見方を少し新たにしたものだ。

 阿保さんの作品には、こうしたことがよくある。

 私の感受性の乏しさか、恐らく、人それぞれ感応する場所が異なるからか。 とはいえ、誰かが感動して良いと言ってくれて、別の人がそれを聞き、じっくり読み返した時、 それまで気づかなかった魅力や価値を発見できたりする。

 それは、見る角度によっては曇った石にしか見えない水晶を、 「ここからこう見れば輝きが見えますよ」と教えてくれたような、とても嬉しい体験だ。 だからもっと多くの方が、阿保さんの作品を読み、ご自身の視点で語ってくれたらと思う。

 その時に、阿保作品に内在する何かが見えてくるような気がする。



2010.06.27
著者:ライラック


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