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そよかぜの木
©阿保美代 (ファンタジーコミックス/偕成社/1993.11初版)


   '90年前後に雑誌「MOE」系に掲載された作品の単行本。 少し大人向けの内容になり、絵や舞台は都会化し、ペンタッチは粗くなっている。

 童心のメルヘン物や乙女の恋愛などストーリーは相応だが、 どこか浮ついた印象で、繊細な表現に欠け、心を打つものが少ない。

作者/阿保美代 ・ Edited&Designed by Shiro Enomoto    カバー見返し・表


 ▽ 目次 (収録作品)    ▽ インプレッション   


 
  目次 (全10篇)

作品タイトル 頁数 初出誌 (※S51=昭和51年) サイト内リンク
 魔法4p 1993 コミックFantasy No.6 
 メイおばさんの庭8p 1990 コミック・モエ No.8 
 花いちもんめ8p 1988 コミック・モエ No.2 
 そよかぜの木8p 1990 月刊MOE '90年7月号 
 風のはじける季節に14p 1993 コミックFantasy No.5 
 千の星ふる夏24p 1992 コミックFantasy No.1 
 霧の翼にのって7p 1990 月刊MOE '90年11月号 
 鞄に青空つめて12p 1993 コミックFantasy No.3 
 季節風7p 1990 月刊MOE '90年3月号 
 ガラスの林檎7p ※描きおろし 
 あとがき2p ※イラスト付き



 
Impression
 
 バブル期に、主に雑誌「MOE(モエ)」系に掲載された作品の単行本。 全編、入り抜きの少ない単調な輪郭線のイラストになっている。

 巻頭カラーの「魔法」は、都会的な甘い恋心のポエム。 「花いちもんめ」は、緑色の着物を着る少女の、ふるさとメルヘン風の作品。 「そよかぜの木」は、風の精霊たちが育つ森の木の話。 一人の子が「人間になりたい」と言い、迎えた旅立ちの日・・・。

 中篇「風のはじける季節に」は、下宿屋が舞台の、過去から繋がるラブストーリー。 長編の「千の星ふる夏」は、 祭りの日に星が鳥となって降りてくる伝説を信じる乙女と少女の話。 「鞄に青空つめて」は、一人旅をする坊やと大人との交流。

 全体的に話の筋や展開がつたない印象。人間のデッサンも弱く、 人物の描き分けが不十分で、何か釈然としない。 ハイライトを迎えても絵に力がなく、ラストで戸惑いを覚えることも。 自然物は細かく丁寧に描かれているが、生命感はあまり伝わってこない。 ポエムも月並みだ。阿保さん、大スランプだったのか。

 バブル景気に日本中が浮かれ、贅沢な生活を享楽していた時代。 素朴な心が失われていった時代。それに呑み込まれながら、 何とか自分を打ち出そうとしていた、苦しい時だったのかもしれない。

 最後の描きおろし「ガラスの林檎」では、後の料理本に近い絵になってきている。

(by ライラック)

 
 この本から初めて読んだ人はいいと思う。 丁寧で細かい絵だし、よく見れば、昔の漫画みたいな。 よく言えば、かすれたような線がないので、見やすい。 輪郭がくっきりしすぎちゃって、塗り絵のような、塗り絵がやりやすそうな絵。

 '80年頃の、空気に溶け込むような、現実と非現実の合わせ目を揺蕩うような線は全くない。 私は読めないです。

(by 雪だるま)


2010.05.15〜
編集:アボサンinfo.

illustration ©MIYO Abo 1990-1993
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