アボサンinfo

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単行本リスト
作品リスト
          1977〜
陽だまりの風景
ふるさとメルヘン(1)
お陽さま色の絵本
          1981〜
時計草だより
ふるさとメルヘン(2)
くずの葉だより
          1987〜
ルフラン
夏のてじな
          1993〜
森のメルヘン
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二人でつくる基本〜
 
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お陽さま色の絵本
©阿保美代 (KCフレンド/講談社/1979.12.15初版)


   3冊目の単行本。「陽だまり〜」から「時計草〜」に到る過渡期の作品集。 絵は毎回変化に富み、他の作家の影響も見られる。

 エレガントなものや明るい話も増えた。ロマンシリーズ19篇、その他短篇2つ、中篇5つ。 '72年のデビュー作も所収。

著者/阿保美代 ・ 装幀/水野石文  カバー見返し・裏  カバー見返し・表


 ▽ 目次 (収録作品)  ▽ イラストカット  ▽ インプレッション   


 
  目次 (全26篇)

作品タイトル 頁数 初出誌 (*S52=昭和52年) サイト内リンク
ロマンシリーズ
 月夜のちゃわん5p S52 週刊少女フレンド 14号? レビュー
 風の村5p S52 週刊少女フレンド 16号 レビュー
 ぴあの5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から 思索02, 思索10
 絵はがき5p S52 週刊少女フレンド 18号 
 赤い部屋5p S53 週刊少女フレンド 9号 
 秋の木の葉5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から 
 氷の花5p S53 週刊少女フレンド 3号 レビュー
 峠のあかり5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から レビュー
 パパのながぐつ5p S53 週刊少女フレンド 8号 
 黒つぐみ5p S53 週刊少女フレンド 10号 
 てるてるぼうず5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から 
 風の四銃士5p S53 週刊少女フレンド 15号 
 おひさま色の子どもたち5p S53 週刊少女フレンド 12号 
 めいフラワー号5p S53 週刊少女フレンド 19号 
 スプーンの神さま5p S53 週刊少女フレンド 16号 
 就眠儀式5p S53 週刊少女フレンド 20号 
 かたとん電車5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から 
 ラ・タ・タン・ララバイ5p S52 週少フレ14号〜S53 24号から 
 11月のないしょ話5p S53 週刊少女フレンド 22号 
 ばらのファンタジア16p S50 別冊少女フレンド 4月号増刊 
 ふれあい16p S50 週刊少女フレンド 6月25日号増刊 
 牧神の森16p S50 別冊少女フレンド 9月号増刊 
 遠い日の白い風景16p S52 別冊少女フレンド 10月号増刊 
 たいくつな日8p S47 週刊少女フレンド 12月15日号増刊 
 緑の木の葉7p S51 週刊少女フレンド 7月25日号増刊 思索03
 せめていちニッケル12p S54 週刊少女フレンド 7月25日号増刊 



 
  イラストカット




p.19 「絵はがき」より (C)阿保美代




p.15 「ぴあの」より (C)阿保美代




p.132 「牧神の森」より (C)阿保美代

©MIYO Abo 1972-1979






 
Impression
 
 3冊目の単行本。「陽だまり〜」に続き、 ロマンシリーズから始まり、切ないストーリーも多いが、交互に明るい話も挿まれる。 最初の8篇ほどは、寂しげだが余白と詩情味あふれる作風。ロルカの詩が流れる「風の村」、 絵と言葉が心を締め付ける「ぴあの」など。

 「パパのながぐつ」は父親の長靴を履いた少年の想像がいっぱいに広がる。 「てるてるぼうず」はポップな絵が印象的なほんわか話。 「めいフラワー号」は萩尾望都的SFの影響?「就眠儀式」には趣向を凝らしたエレガントな絵も。

 「11月のないしょ話」は、安房直子を思い出すようなメルヘンファンタジー。 晩秋に毛糸を沢山買いに来た女性。お札が葉に変わり、店番の子は姿を追って森の方へ。 そこに一つ毛糸玉が落ちていて・・・。後は美しい阿保ワールド。

 中篇「バラのファンタジア」は、昭和の少女漫画タッチの作品。 少女の祖母が隣家のバラでジャムを作る。その不思議な味の秘密。 「遠い日の白い風景」は、幼少期に飼っていた犬のシロとの幸福な原風景を、 青年になった今も見る。

 デビュー作「たいくつな日」は、荒削りだがセンス溢れる劇画タッチで、 秋の日の青年の気だるい心情を詩的に描く。 国境を守る二人の兵士を描いた「緑の木の葉」は、小川未明の野ばらへのオマージュのような作品。

 スタイルを模索していた時期なのか、作品ごとに絵柄も一々変化し、 他の作家の影響も見られる。 それは本の最後を飾る、「せめていちニッケル」の少女のように、 やがて一つの道へ収斂されていく。

(by ライラック)

 
 私は、「時計草だより」「くずの葉だより」「ふるさとメルヘン2」が一番好きなのだが、 この作品集は、時計草だよりシリーズの一つに数えていいものだと考える。 (「ばらのファンタジア」「ふれあい」「牧神の森」「黒つぐみ」以外は)。 前作「陽だまりの風景」よりも、コマ割が細かくなり、書き込みが一気に精緻になる。

 阿保ワールドを形作る大きなファクターのひとつ、 ヨーロッパを感じさせる町並みやインテリアの描写も、絶好調である。

(by 雪だるま)


2010.05.15〜
編集:アボサンinfo.

illustration ©MIYO Abo 1972-1979
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