アボサンinfo

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阿保美代さんとは?
アボサンとわたし
 
contents
単行本リスト
作品リスト
          1977〜
陽だまりの風景
ふるさとメルヘン(1)
お陽さま色の絵本
          1981〜
時計草だより
ふるさとメルヘン(2)
くずの葉だより
          1987〜
ルフラン
夏のてじな
          1993〜
森のメルヘン
そよかぜの木
二人でつくる基本〜
 
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阿保美代(あぼ みよ)とは


 ▽ 阿保美代とは  ▽ 経歴・作品など  ▽ メルヘン漫画の系譜


 
阿保美代さん(アボサン)とは


 青森県出身の少女漫画家。主にメルヘン調の短編を描く。昭和30年、北国の銭湯屋の次女として生まれ、17歳で漫画家デビュー。 洗練された上質な作風で人気を博し、11冊の単行本を世に出した。 本は台湾や中国でも翻訳出版され、高評を得ている。

 作品は、民話的、童話的で、画面は自然に溢れ、叙情性がある。 テーマは、ほのぼのとした優しい愛、純朴な心の交流。 またその影にある身を裂くような非情さ、淡く切ないロマンスなど。

 点描や繊細なタッチで描かれるイラスト風の絵に特長。 心象的な風景や街並み、生命感あふれる花や葉。満天の夜空、雨霧、そよ風、雪景色。素朴で優しい人々の表情など。 そこに台詞やナレーション、詩的なモノローグが添えられ、物語の世界に誘う。

 主な掲載誌は、「週刊少女フレンド」「月刊mimi」。 3月3日生まれの魚座のB型。身長154cm。趣味は料理、らくがき。 好きな画家に有元利夫など。


引用:『アボサンのふるさとメルヘン』 p.67 「あかいくつ」より (C)阿保美代1978 / 講談社
「あかいくつ」より (©阿保美代 1978)





 
略歴・作品など

年月日 年齢 出来事・刊行物など
1955年 3月 3日0歳(昭和30年)青森県青森市にて誕生
1970年 4月15歳青森県立西高校に入学 (→卒業)
1972年 11月  17歳週刊少女フレンド誌上にて「たいくつな日」でデビュー
1973年 4月18歳日本大学芸術学部 映画学科に入学 (→卒業)
1977年 6月15日22歳単行本 『ファンタジックメルヘン 陽だまりの風景』
1979年 6月15日24歳単行本 『アボサンのふるさとメルヘン』
1979年 12月15日単行本 『お陽さま色の絵本』
1980〜
1981年 12月15日26歳単行本 『時計草だより』
1982年 11月15日27歳単行本 『アボサンのふるさとメルヘン(2)』
1983年 2月15日単行本 『くずの葉だより』
1987年 5月10日32歳単行本 『恋のプレリュード短篇集 ルフラン』
1987年 6月15日単行本 『阿保美代珠玉集 夏のてじな』
1990〜
1992年〜 36歳単行本(講談社刊の物)が翻訳され台湾で出版開始(※)
1993年 8月15日38歳単行本 『森のメルヘン』
1993年 11月  単行本 『そよかぜの木』
1999年 1月15日43歳単行本 『マンガ二人でつくる基本料理が
      いきなりおいしくできる本』(重金碩之氏と共著)
1999年 6月〜44歳単行本9冊(講談社刊物の翻訳版)がまとまって台湾で発売
2000〜
2004年 1月48歳翻訳された単行本が中国で発売
2010年 4月55歳現在、近況分からず(東京郊外で静かに隠居とも)

 *ほか、1991年に、KFS(講談社フェーマススクールズ)に入校、'97年にイラストレーションデザインコース卒業。
 *日本で出版された上記単行本(全11冊)は、2010年時点で、全て絶版・重版未定。
 ・・・海外での出来事。
 ※台湾での正確な出版時期は分からず。1980年代から翻訳出版(当初は海賊版)されていた様子も。
 ※台湾のサイトでは、阿保美代の作者簡介として、「日本心靈漫畫的始祖」と書かれている。



 
引用:『時計草だより』 p.78〜79 「まひるが丘一丁目」より (C)阿保美代1979 / 講談社
「まひるが丘一丁目」(『時計草だより』)より (©阿保美代 1979/講談社)




 

 
日本のファンタジー・メルヘン漫画の主な系譜 (1970年頃〜'80年代半ばまでの年表)

・・・阿保美代さんの事柄  
年月 主な少女漫画家・単行本など
1967年 1月岡田史子が「COM」でデビュー
1968年 4月大島弓子が「週刊マーガレット」でデビュー
1969年 2月萩尾望都が「なかよし」でデビュー
  〃  5月山岸凉子が「りぼんコミック」でデビュー
1972年 1月川崎苑子が「週刊マーガレット」でデビュー
  〃  10月陸奥A子が「りぼん」でデビュー
  〃  11月阿保美代が「週刊少女フレンド」でデビュー
  〃  12月萩尾望都 『とってもしあわせモトちゃん』
1974年 7月内田善美が「りぼん」でデビュー
1975〜
1975年 6月坂田靖子が「花とゆめ」でデビュー
1976年 2月岡田史子 『ガラス玉』
1977年 6月阿保美代 『ファンタジックメルヘン 陽だまりの風景』
  〃  9月〜山岸凉子 『妖精王 (1)〜(2)巻』 (※以降、'78年4月〜12月に、3〜5巻)
1978年 2月猫十字社が「花とゆめ」でデビュー
  〃  4月萩岩睦美が「りぼん」でデビュー
  〃  6月大島弓子 『綿の国星』 (※以後、'79年6月に2巻)
  〃  8月めるへんめーかーが「花とゆめ」でデビュー
1979年 1月奈知未佐子が「週刊少女コミック」でデビュー
  〃  4月高野文子が「JUNE」でデビュー
  〃  6月阿保美代 『アボサンのふるさとメルヘン』
  〃  12月阿保美代 『お陽さま色の絵本』
1980〜
1980年 3月〜川崎苑子 『土曜日の絵本 (1)〜(4)巻』 (※以降、'81年4〜5月に、5〜6巻)
  〃  4月〜大島弓子 『綿の国星 (3)』 (※以後、'81年3月に4巻)
  〃  5月猫十字社 『小さなお茶会』
1981年12月阿保美代 『時計草だより』
1982年 1月高野文子 『絶対安全剃刀』
  〃  11月阿保美代 『アボサンのふるさとメルヘン (2)』
   〃 陸奥A子 『こんぺい荘のフランソワ』
1983年 2月阿保美代 『くずの葉だより』
  〃  3月〜坂田靖子 『星食い』 『闇夜の本』
  〃  9月川原泉が「花とゆめ」でデビュー
  〃  10月萩岩睦美 『銀曜日のおとぎばなし (1)』 (※以降、'84〜85年3月に2〜6巻)
  〃  12月〜大島弓子 『綿の国星 (5)』 (※以降、'85年3月に6巻、'86年9月に7巻)
1984年 7月須藤真澄が「DUO別冊すとろベリィ」でデビュー
  〃  11月さくらももこが「りぼん」でデビュー
1985〜
1985年 1月川原泉 『甲子園の空に笑え!』
  〃  3月内田善美 『草迷宮・草空間』
  〃  9月〜内田善美 『星の時計のLiddell (1)〜(2)巻』 (※以降、'86年10月に3巻)
  〃  11月須藤真澄 『電氣ブラン』
1986年 2月奈知未佐子 『羊谷の伝説』
  〃  7月川原泉 『銀のロマンティック…わはは』
...continued to the 1990's

 ※上記本の中に、メルヘンとは言えないものも含まれていますが、影響力のあった作品として挙げてあります。
 ※'80年代半ばから、高景気時代の到来を前に、少女漫画誌でメルヘンを描く動機や需要が減退していき、
   メルヘン系の作家は、専門誌のほか、作風を変えレディコミ誌などに仕事の場を移していったようだ。




引用:『くずの葉だより』」 43p 「トランペットとすぐりの実」より (C)阿保美代1981 / 講談社
「トランペットとすぐりの実」より
引用:『くずの葉だより』 154p 「月街ものがたり」より (C)阿保美代1980 / 講談社
「月街ものがたり」より




2010.05.15〜
編集:アボサンinfo.

illustration ©MIYO Abo 1972-1999
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